娘

「 お父さん無理しないで？ゴミ出しは私がやるから！ 」

父親

「 これくらい自分でやれる。病院だって俺一人で大丈夫だ 」

娘

「 何言ってるの！通院だって私の車で一緒に行っているじゃない。階段の上り下りも、万が一足を踏み外したらどうするの… 」

父親

「 大丈夫だ。今までやってきたんだ…これくらい…うわっ！ 」

娘

「 ほら！言わんこっちゃない！…やっぱり心配だわ。私しばらくの間一緒に住もうか？ 」

父親

「 大丈夫だ…！身の回りの事はちゃんと自分で出来ているから困ってない！ 」

娘

「 お父さん… 」

娘

「 そんな事言って、私がいろいろ手伝ってあげているじゃない… 」

娘

「 お父さん大丈夫かな…もう年だし、これからが少し心配だわ… 」

友人

「 次の週明けにランチでも行かない？駅前に新しく出来たレストランなんだけどずっと行ってみたかったのよ～！ 」

娘

「 ごめん…その日はちょっと難しいかな… 」

友人

「 そっか…予定が入ってたりした？ 」

娘

「 ううん。実はお父さんの病院の送り迎えがあるの 」

友人

「 あぁ…そういえば今お父さんの介護しているんだっけ？ 」

娘

「 そうなのよ…だからごめんね 」

友人

「 いいわよ、気にしないで！でも介護かぁ…大変だね 」

娘

「 そんな事ないわ。お父さんも動けないわけではないし… 」

娘

「 まぁさすがに、60後半で介護する事になるとは思わなかったけど… 」

娘

「 なんか私、自分の事は全部後回しにしちゃっているかも 」

友人

「 もし良かったらなんだけど、デイサービスとかにお父さんをお願いした方がいいんじゃない？私がおすすめなのは、『半日リハビリデイ よはく』ってところなんだけど、どうかな？ 」

娘

「 デイサービスかぁ…デイサービスって、利用者のみんなで歌とか歌ったりするところでしょう？ 」

友人

「 ううん！半日リハビリデイ よはくはちょっと違うの！ 」

友人

「 個別のプログラムを組んでくれて、介護なしで生活できるようにサポートしてくれるところなの！ 」

娘

「 そうなの！？ 」

友人

「 うん！だからサポートしてもらったら？あんたの時間も出来ると思うよ？ 」

娘

「 それなら話だけでも聞いてみようかな？ 」

娘

「 友人からの紹介もあり、私は早速ネットで問い合わせをしてお父さんと半日リハビリデイ よはくに見学に行ってみる事にした 」

田島

「 本日はお越しいただきありがとうございます。ご案内をいたしますのでこちらにどうぞ 」

娘・父親

「 よろしくお願いします 」

田島

「 半日リハビリデイ よはくでは、1人1人に合わせた個別のプログラムを組ませていただいております 」

田島

「 利用者様が、介護なしで生活が出来て自立を目指せるように支援しているんです 」

田島

「 軽度ですが症状としては多様で、半身麻痺や認知症、怪我など幅広い分野の対応が可能となります 」

娘

「 ！ 」

娘

「 ここだったらお父さんも安心してリハビリが出来そう… 」

父親

「 …みんな楽しそうに過ごしているんだな 」

娘

「 そうだね。お父さんここ通ってみたらどうかな？ 」

父親

「 … 」

娘

「 身の回りの事が出来ているって言っても、お父さんは足が悪くなってしまったから、出来ない事も多くなってしまって私が手伝っている事も多いわ 」

娘

「 リハビリをすれば少し変わってくる気がするの 」

父親

「 …そうだな。お前の時間も取って俺の面倒を見てもらっているし、自分で出来る事は少しでも自分でやりたい 」

娘

「 こうしてお父さんは、半日リハビリデイ よはくに通う事を決めた 」

田島

「 私が身体を支えていますのでゆっくりで大丈夫です。この段差を上まで登って下りてみましょう 」

父親

「 はぁ…はぁ…っ 」

娘

「 えっ！？一人で病院に行く！？大丈夫なの！？ 」

父親

「 病院は家から近いし、あの距離なら問題ない。リハビリで大分歩けるようになったからな 」

娘

「 今までだったら私が送り迎えをしていた病院も、徒歩とバスを乗りながら行く事が出来るようになっていた 」

娘

「 お父さーん！今日は燃えるゴミの日だったよね？玄関に置いていたごみ袋がなくなっているんだけど知らない？ 」

父親

「 あぁ、それなら俺が出したよ 」

娘

「 ！ 」

娘

「 そうなの…ありがとう 」

娘

「 ゴミ出しも自分で出来るようになったお父さんのおかげで、私は自分の時間が出来た 」

娘

「 半日リハビリデイ よはくを紹介してもらったおかげで、自分の時間を持つ事が出来た… 」

娘

「 紹介してくれて本当にありがとうね！ 」

友人

「 いいのよ！気にしないで！ 」

娘

「 久しぶりのランチだし私が奢るわ！ 」

友人

「 本当！？ありがとう～！ご馳走様です♡ 」

娘

「 半日リハビリデイ よはくに通わせてからお父さんが自分で出来る事も増えたし、私も自分の時間が作れるようになった。本当に良かったわ！ 」

父親

「 なんでもかんでも娘に甘えていてはいかんからな…自分で出来る事は自分でやらないと 」

父親

「 こうして俺が前よりも歩けるようになったのは娘が半日リハビリデイ よはくを紹介してくれたからだ 」

父親

「 あとで改めてお礼を言わなきゃな… 」